一般小児科
一般小児科では、新生児から思春期のお子さんまでを対象に風邪などの感染症、アレルギー疾患、アトピー、乳児湿疹、心のケアなどに対応いたします。
診療時間内に受診してほしい症状
- 発熱している
- 呼吸が苦しそう
- 食欲がない
- 顔色が悪い
- いつもより機嫌がわるい
- 嘔吐、下痢がある
- 便からすっぱい匂いがする
- 便秘
救急を要する症状
- 生後3ヶ月未満で38℃の熱がある
- 呼吸の様子がおかしい
- けいれんした
- 顔色が悪く、ぐったりしている
- 水分がとれない
- 何をしても泣き止まない
- いちごジャムのような赤い便がでた
- 誤飲した
子供が罹りやすい感染症
インフルエンザ (A,B型)
症状
- 発熱(3~4日続く高熱)
- 咳
- 鼻水
- のどの痛み
- だるさ
- 筋肉痛、関節痛 など
感染
- インフルエンザウイルスA、B型による感染症で飛沫(接触の場合もあります)により感染し、潜伏期間は1~3日くらいです。
治療
- インフルエンザのお薬(飲み薬、吸入薬など)
予防
- 流行期に入る前にインフルエンザワクチンの接種を行うことが重要です。
- 家族や身近な人が感染したときに治療薬を予防として使用することもできます(自費)。
治癒
- 発症してから5日経過し、かつ解熱後3日経過していれば治癒とします。
アデノウイルス
症状
- 発熱(5日前後続く高熱)
- のどの腫れ
- 目やに
- 目の充血
- 下痢
- 咽頭結膜熱(プール熱)は発熱、のどの炎症、目やに、目の充血を主とする疾患
感染
- アデノウイルスによる感染症で飛沫・接触により感染し潜伏期間は2~14日くらいです。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。咽頭痛のため食事がとれないときに解熱鎮痛薬を使用すると食事がとりやすくなります。
予防
- ワクチンはありません。うがいや手洗いを丁寧に行いましょう。
治癒
- 咽頭結膜熱(プール熱)は学校保健安全法上、出席停止となり、症状がなくなり2日経過して登校(登園)可能となります。
溶連菌感染症
症状
- 発熱
- のどの痛み
- 腹痛
- 発疹
- 舌にぶつぶつ
- 吐き気
感染
- 溶連菌に感染することで発症します。飛沫・接触により感染し、潜伏期間は2~5日です。
治療
- 抗菌薬を服用します。きちんと服用すれば24時間以内に感染力はほとんどなくなります。
予防
- ワクチンはありません。うがいや手洗いを丁寧に行いましょう。
治癒
- 治療開始から24時間以上経過し、全身状態がよければ登校(登園)許可証を発行しています。
手足口病
症状
- 発熱
- 口の中や手のひら、足の裏や甲にぶつぶつ
- 爪がはがれる
感染
- エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどに感染したことで発症します。飛沫・接触により感染し潜伏期間は3~6日です。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。なるべく刺激の少ないものを食べましょう。
予防
- ワクチンはありません。うがいや手洗いを丁寧に行いましょう。
治癒
- 解熱して1日以上経過し、口腔内の水泡の影響なく普段の食事がとれるようになれば治癒となります。
ヘルパンギーナ
症状
- 発熱(2~3日続く高熱)
- のどに痛みを伴うぶつぶつ
- 咳や鼻水はあまり出ない
感染
- エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどに感染したことで発症します。飛沫・接触により感染し潜伏期間は3~6日です。
治療
- 特効薬はありません。 症状に応じた対症療法となります。 なるべく刺激の少ないものを食べましょう。
予防
- ワクチンはありません。うがいや手洗いを丁寧に行いましょう。
治癒
- 解熱して1日以上経過し、のどの痛みがおさまり、普段の食事がとれるようになれば治癒となります。
突発性発疹
症状
- 発熱(3日程度続く高熱)のあと、解熱とともに体幹を中心に紅斑があらわれ数日で消えます。
- 生後6ヶ月から2歳くらいによくみられ、下痢を伴うこともあります。
感染
- ヘルペスウイルスに感染したことで発症します。飛沫・接触により感染し潜伏期間は9~10日です。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。脱水にならないように水分をとりましょう。
予防
- ワクチンはありません。うがいや手洗いを丁寧に行いましょう。
治癒
- 解熱して発疹があらわれたころが治癒の目安です。元気であれば登園可能です。
RSウイルス
症状
- 発熱、強い咳・鼻水が主な症状で発症から5~7日目あたりが症状のピークになります。
- 生後6ヶ月未満のお子さんは重症な呼吸器症状があらわれることがあります。
感染
- RSウイルスに感染したことで発症します。飛沫・接触により感染し潜伏期間は2日~1週間(多くは4~5日)です。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。
予防
- ワクチンはありません。うがいや手洗いを丁寧に行いましょう。
治癒
- 解熱して咳がおさまり元気になったら登園・登校できます。
水ぼうそう
症状
- かゆい発疹が顔や頭に出現し、全身へ拡大します。
- 斑点状の赤い丘疹(もりあがった発疹)からはじまり水ぶくれのようになります。
感染
- 水疱帯状疱疹ウイルスに感染することで発症します。空気感染、飛沫感染、接触感染により発症し潜伏期間は2~3週間になります。
治療
- 特効薬はありません。重症化のおそれがあるときはお薬がでます。
- かゆみが強いときはかゆみを抑える薬を処方することもあります。
予防
- 水ぼうそうのワクチンを接種します。3歳まで公費で接種ができます。
治癒
- すべての発疹がかさぶたになったら治癒とします。 登園・登校許可証が必要です。
おたふく風邪
症状
- 発熱
- 耳下腺・顎下腺の腫れと痛み
- 高熱が続く、強い頭痛や頻回の嘔吐などの症状があるときは髄膜炎の合併の可能性があります。
感染
- ムンプスウイルスに感染することで発症します。飛沫・接触感染により発症し潜伏期間は16~18日です。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。
予防
- おたふく風邪ワクチンの接種が有効です。
- 1歳になったときに1回目、小学校就学前(年長時)に2回目を接種するのがよいです。
治癒
- 耳下腺の腫れがあらわれてから5日経過し、食事がとれ元気になったら治癒とします。
ヒトメタニューモウイルス
症状
- 発熱、咳、鼻水の症状が1週間程度続きます。
感染
- ヒトメタニューモウイルスに感染することで発症します。飛沫・接触により感染し、潜伏期間は3~6日です。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。
予防
- ワクチンはありません。うがいや手洗いを丁寧に行いましょう。
治癒
- 解熱し咳が落ち着いたら登園・登校できます。
りんご病
症状
- 発熱、だるさ、頭痛、筋肉痛などの症状の後で両側のほっぺが赤く腫れます。
- 両腕・脚にレース状の赤い斑点(発疹)がでます。
感染
- ヒトパルボウイルスB19に感染することで発症します。飛沫・接触により感染し、潜伏期間は4~14日です。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。
予防
- ワクチンはありません。うがいや手洗いを丁寧に行いましょう。
- 妊婦さんは注意が必要です。
治癒
- 元気になれば治癒とみなします。発疹が出た時は感染力はないので登園・登校可能です。
麻疹 (はしか)
症状
- 高熱
- 咳
- 鼻水
- 目の充血
- 目やに など
口の中に白いぶつぶつができ、その後に顔や頭に赤みの強いもりあがった発疹がでます。
感染
- 麻疹ウイルスに感染することで発症します。空気、飛沫、接触により感染し、潜伏期間は8~12日です。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。
予防
- MRワクチンの接種により予防できます。
治癒
- 解熱して3日経過して治癒とみなします。
風しん
症状
- 顔や頭に出現し全身に拡大する赤い発疹
- 発熱
- 悪寒
- だるさ
- 目の充血
- リンパの腫れ
感染
- 風疹ウイルスに感染することで発症します。飛沫・接触により感染し、潜伏期間は2~3週間程度です。
治療
- 特効薬はありません。症状に応じた対症療法となります。
予防
- MRワクチンの接種により予防できます。
治癒
- 発疹が消えていることで治癒とみなします。
百日咳
症状
- 特徴的な咳(コンコン、ヒューヒュー)が1~2週間続きます。発熱はありません。
- 乳児は重症化しやすいです。
感染
- 百日咳菌に感染することで発症します。飛沫・接触により感染し、潜伏期間は7~10日です。
治療
- 抗菌薬による治療を開始します。
予防
- 四種混合、三種混合ワクチンの接種が有効です。
治癒
- 特有な咳がおさまって、抗菌薬による5日間の治療が終了していることが治癒の条件です。